ひな祭りには何をする?当日の過ごし方や基礎知識を解説
3月3日は、女の子の健やかな成長を願う大切な日、ひな祭りです。とくに子どもが初めて迎える初節句は、ご家族にとって一生の思い出となる特別な時間となります。
この記事では、ひな祭りの過ごし方や雛人形の選び方、初節句の準備について、安心してお祝いを迎えるための情報を詳しくご紹介します。子どもの笑顔あふれる素敵な一日を過ごすために、ぜひ参考にしてください。
ひな祭りは何をする?
ひな祭りは、女の子の健やかな成長と幸せを願ってお祝いする日本の伝統行事です。3月3日には、家族や親戚が集まり、さまざまな方法で子どもの成長を祝います。
ひな祭りのお祝いをする家庭は多く、そのなかで最もポピュラーな過ごし方は「雛人形を飾ること」。さらに「行事食を食べる」「記念写真を撮る」といった形で楽しまれるご家庭が多いようです。
また、現代では伝統的な形式にとらわれず、それぞれの家庭に合った方法でお祝いするところも増えています。
形式よりも大切なのは、子どもの成長を心から喜び、祝う気持ちです。
ここでは、多くの家庭で行われている代表的な過ごし方を、それぞれ詳しくご紹介します。実際にお祝いをする際の参考にしてください。
【行事食を食べる】
ひな祭りのお祝いに欠かせないのは、伝統的な行事食です。
ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、ひなあられ、菱餅など、各料理には縁起のよい意味が込められています。ちらし寿司の具材であるエビは長寿、レンコンは見通しのよさ、豆は健康を願う象徴です。はまぐりは良縁と夫婦円満を願う意味があります。
各料理の詳しい意味については、後ほど「ひな祭りの食べ物」のセクションでご紹介します。
【部屋を飾りつける】
ひな祭りの雰囲気を盛り上げる第一歩は、部屋の飾りつけです。
伝統的には、雛人形と桃の花を飾ることが一般的です。桃の花には魔除けの力があると信じられ、子どもを病気や災いから守る縁起のよい飾りとして重んじられてきました。
現代では、マンションや狭小住宅にお住まいの方も多く、大きな段飾りを置くスペースに悩むことがあるでしょう。その場合は、コンパクトな親王飾りや、インテリアに馴染むデザインの雛人形を選ぶのがおすすめです。省スペースでありながら上質な雛人形は、近年とくに人気が高まっています。
また、100円ショップで手に入るガーランドや桃の花の造花などを活用すれば、手軽に華やかな雰囲気を作り出すことができます。
【着物やドレスを着る】
特別な日だからこそ、子ども に華やかな衣装を着せて、お姫様気分を味わってもらいましょう。
和装なら、振袖や被布、袴ロンパースなどがひな祭りらしい装いです。初節句の場合は、お宮参りで着た祝着を再び着用するのもよいでしょう。洋装では、ピンクや赤を基調としたドレスが人気です。
おめかしをすることで、子ども自身も「今日は特別な日」と感じ、行事への期待感が高まります。この特別感は、記念撮影の質を高めることにもつながります。
家族全員で和装に揃えれば、より一層思い出深い一日になることでしょう。
【記念撮影をする】
「思い出を形に残したい」という願いに応えるのが、記念撮影です。
雛人形の前で毎年同じ場所で撮影を続けることで、子どもの成長を一目で感じられる素晴らしい記録が残ります。自宅での撮影はもちろん、プロのカメラマンに依頼すれば、より美しく感動的な写真を残すことができるでしょう。
雛人形を選ぶ際は、撮影の背景としても映えることを意識してみてください。優しく穏やかな表情の雛人形は、温かい雰囲気の写真を演出してくれます。
【プレゼントを渡す】
ひな祭りは、お子さまへの愛情を形にして伝える素晴らしい機会です。
雛人形そのものが、子どもの身代わりとなって厄を引き受けてくれる「お守り」としての意味を持つ大切な贈り物です。雛人形以外にも、子どもの成長を願う気持ちが伝わる品を添えると、さらに喜ばれるでしょう。
たとえば、名前入りの記念品や成長の記録を残せるアルバム、これから長く使える上質な食器なども素敵な選択肢です。
贈り物を通じて「あなたの幸せを心から願っています」という想いを伝えてください。
ひな祭りの基礎知識
ひな祭りの意味や由来を知ることで、お祝いの持つ深い意義を感じることができます。子どもに伝統行事の大切さを伝えるためにも、基本的な知識を押さえておきましょう。
【意味と由来】
ひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、日本の五節句の一つです。五節句とは、季節の節目となる伝統的な年中行事で、1月7日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)を指します。
この中で、3月3日の上巳の節句は、古代中国での厄払いの風習が起源とされています。古代中国では、季節の変わり目である3月の最初の巳の日に、川で身を清めて邪気を払う習慣がありました。季節の変わり目は体調を崩しやすく、災いが起こりやすいと考えられているためです。
この風習が日本に伝わり、平安時代の貴族の間で行われていた「流し雛」や、子どもたちの人形遊び「ひいな遊び」と結びつきました。
やがて、紙や草木で作った人形に自分の厄を移して川に流す「流し雛」の習慣が、人形を飾って災いから守る形へと変化しました。そして、女の子の健やかな成長と幸せを願う行事として、広く親しまれるようになりました。
【歴史】
雛人形を飾る習慣が庶民にも広がったのは、江戸時代のことです。
当初は質素な紙製の人形でしたが、技術の発展とともに豪華絢爛な雛人形が作られるようになりました。また、この時期には五人囃子や三人官女など、段飾りの形式が整いました。
桃の花を飾るのは、桃が邪気を払う力を持つ縁起物とされてきたためです。旧暦の3月3日(現在の4月上旬頃) は、ちょうど桃の花が満開になる季節でもありました。
初節句の特別な意味
生まれて初めて迎える節句は「初節句」と呼ばれ、盛大にお祝いする習慣があります。
【初節句の特別な意味】
初節句は、赤ちゃんが無事に生まれ、健やかに成長していることを家族や親戚にお披露目する大切な節目です。
一般的に、女の子は生まれて最初に迎える3月3日に初節句を祝います。ただし、生後間もない時期や、母子の体調が万全でない場合は、無理をせず翌年に延期しても問題ありません。母子の健康を最優先に考えることが大切です。
初節句では、祖父母や親戚を招いて食事会を開き、雛人形を囲んで子どもの成長を喜び合います。家族の絆を深める温かい時間となるでしょう。
【初節句の雛人形は誰が用意する?】
雛人形を誰が用意するかは、地域や家庭によって異なります。
伝統的には、母方の祖父母が贈ることが多く見られました。これは、嫁いだ娘が気軽に実家を訪れることが難しかった時代に、節句の飾りを口実に娘や孫に会いに行けるようにという配慮から生まれた習慣だといわれています。
現代では、両家で折半するケースや、子どもの両親が購入するケースも増えています。最も大切なのは、子どもの幸せを願う気持ちです。どの方法が正解ということはありませんので、家族間でよく話し合い、みんなが納得できる方法を選びましょう。
経済的な負担を分担し合うことで、よりよい雛人形を選ぶことができるという利点もあります。
【内祝いは必要?】
祖父母など近親者から初節句のお祝いをいただいた場合、基本的なお返しは食事会への招待です。
一緒に食卓を囲み、子どもの成長を祝う時間を共有することが、何よりのお返しとなります。遠方にお住まいの方や、高額なお祝いをいただいた場合は、子どもの名前で内祝いを贈るのが一般的です。
内祝いの時期は、初節句から1週間から1か月以内 が目安とされています。品物は、お菓子や食品など、相手の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。金額の目安は、いただいた金額の3分の1から半額程度です。
添える手紙には、初節句の様子を伝える写真を同封すると、より喜ばれます。
ひな祭りの「雛人形」とは?
雛人形は、ひな祭りに欠かせない大切な飾りです。その意味や種類を理解することで、選び方もより深くなるでしょう。
【飾る意味】
雛人形には、深い意味が込められています。
最も重要な役割は、子どもの身代わりとなって厄を引き受けてくれる「お守り」としての機能です。古くから、人形には人の災いを移す力があると信じられてきました。
また、雛人形は平安時代の貴族の結婚式をモチーフにしています。男雛と女雛が仲睦まじく並ぶ姿は、将来、良縁に恵まれ、幸せな家庭を築けますようにという願いを込めた象徴でもあるのです。
親から子へ、そして孫へと受け継がれてきた雛人形には、何代にもわたる愛情が込められています。
【種類】
雛人形は大きく分けて、衣裳着人形と木目込人形の2種類があります。
衣裳着人形は、本物の布で作った衣装を着せた人形で、豪華で華やかな印象が特徴です。江戸時代 から続く伝統的な製法で作られ、段飾りに用いられることが多いタイプです。
一方、木目込人形は、桐の木などで作った人形本体に溝を彫り、そこに布地を埋め込んで作られます。丸みを帯びた優しいフォルムが特徴で、小ぶりでコンパクトなため、現代の住空間にも合わせやすく、人気が高まっています。とくに、赤ちゃんのような愛らしいお顔の木目込人形は、若いママ・パパ世代から絶大な支持を得ています。
飾り方には、七段飾りなどの段飾りと、男雛と女雛だけを飾る親王飾りがあります。親王飾りはスペースを取らないため、マンションなどでも飾りやすく、近年とくに人気を集めています。
【飾り方】
雛人形の飾り方には、地域によって違いがあります。
最も知られているのは、内裏雛(男雛と女雛)の並べ方の違いです。関東では向かって左に男雛、右に女雛を配置しますが、京都や関西の一部地域では逆に配置されます。これは、古来の日本の上位の考え方と、明治以降の西洋式の並び方が混在しているためです。
現代では、飾り台や御道具を自由に組み合わせられる雛人形も登場しており、住空間に合わせた飾り方を楽しめるようになりました。
【飾り始めるタイミング】
雛人形を飾り始める時期には、ご家庭によってさまざまな考え方があります。
一般的には、立春(2月4日ごろ )から2月中旬 までに飾り始める家庭が多いようです。遅くとも、ひな祭りの1週間前 には飾り終えるようにしましょう。前日に慌てて飾る「一夜飾り」は、お正月飾りと同様に縁起が悪いとされています。
また、雛人形の購入を検討する場合、節句の2〜3か月前、つまり1月上旬から2月上旬 が最適です。この時期であれば、店頭に豊富な種類が揃っており、じっくりと比較検討できます。
【片付けるタイミング】
「雛人形を早く片付けないと婚期が遅れる」という言い伝えは迷信です。
大切なのは湿気を避けることです。天気のよい日を選んで片付けましょう。一般的には、3月3日から2週間以内 が目安ですが、地域によっては4月上旬 まで飾り続けることもあります。
思い出を形に残す「雛人形」を選ぶポイント
雛人形は、成人まで飾り続ける「一生もの」の贈り物です。
独自アンケートの結果によると、雛人形を選ぶ際に最も重視するポイントは「デザイン(33.8%)」が第1位、次いで「サイズ(21.8%)」「価格(17.6%)」「飾りやすさ(12.7%)」という結果が出ています。
また、購入理由としては「子どもの成長を願うため(67.6%)」「初節句のため(54.9%)」が上位を占めており、子どもへの深い愛情が込められていることがわかります。
ここでは、長く愛せる雛人形を選ぶための具体的なポイントをご紹介します。
【飽きないデザイン】
雛人形は、子どもが生まれてから成人するまで、約20年にわたって飾り続けることになります。
そのため、流行に左右されず、長く愛されるデザインを選ぶことが重要です。全体的に淡い色合いでまとめられた雛人形は、どんなインテリアにも馴染みやすく、飽きが来ることはありません。おしゃれで洗練されたデザインの雛人形なら、お部屋の雰囲気を損なうことなく、空間を華やかに演出してくれます。
雛人形のお顔も選ぶ際の大切なポイントです。優しく穏やかな表情の雛人形は、見るたびに心が和み、長年にわたって家族に愛され続けます。近年では、わが子に似た雛人形を選びたいというニーズも高まっており、赤ちゃんのような愛らしいお顔の雛人形も人気です。
モダンなデザインと伝統的な技術が融合した雛人形は、現代の住空間にも自然に溶け込み、インテリアの一部として楽しむことができます。毎年飾るのが楽しみになる、そんな雛人形を選びたいものです。
【色褪せづらいもの】
長く美しい状態を保つためには、雛人形の衣装に使われる素材にも注目しましょう。
衣装の素材には、主に正絹(しょうけん)と化学繊維が使われています。正絹は高級で美しい光沢が魅力ですが、定期的な手入れが必要です。一方、化学繊維は耐久性に優れ、色あせしにくく、子どもが触っても安心という利点があります。
色あせづらい染色技術や素材を選ぶことで、何年経っても購入時の美しさを保つことができます。とくに、伝統的な技法で染められた衣装は、年月が経つにつれて色あせることなく、むしろ味わい深さが増していきます。
購入時には、素材の特性や手入れ方法について、専門店のスタッフに詳しく聞いておくと安心です。
【収納も考慮する】
マンションや狭小住宅にお住まいの方にとって、収納のしやすさは重要な選択基準です。
大きな段飾りは見栄えが素晴らしいものの、飾るにも片付けるにも広いスペースが必要となります。近年人気の「収納飾り」は、飾り台そのものが収納箱になっており、人形や道具をすべて中に納められるため、省スペースで保管できます。
また、ガラスケースに入った「ケース飾り」も、ホコリを防ぎながらコンパクトに収納できるため便利です。ケース飾りは出し入れも簡単で、子どもが触っても安心という利点もあります。
小さすぎず、大きすぎない、ちょうどよいサイズ感の雛人形を選ぶことで、毎年無理なく飾り続けることができます。飾り台や道具をカスタマイズできるタイプなら、収納スペースに合わせて組み合わせを調整できるため、さらに便利です。
雛人形選びで迷った時は、専門店のカタログを取り寄せて、じっくり比較検討するのがおすすめです。実際に手に取って確かめることができるショールームを訪れるのもよいでしょう。
ひな祭りの食べ物
ひな祭りの食卓を彩る伝統的な料理には、それぞれ深い意味が込められています。子どもと一緒に料理の由来を学びながら、楽しく食事をしてみてはいかがでしょうか。
【菱餅】
菱餅は、ピンク・白・緑の3色が重なった、ひな祭りを代表する和菓子です。
それぞれの色には意味があります。ピンク(桃色)は魔除けや桃の花を、白は清浄や雪を、緑は健康や新芽を表しています。これらの色を組み合わせることで「雪の下から新芽が芽吹き、桃の花が咲く」という春の訪れと、子孫繁栄の願いも込められています。
菱形の形にも意味があり、繁殖力の強い「菱の実」にあやかり、健やかに子どもが育つようにという願いが込められているといわれています。
【ひなあられ】
ひなあられは、菱餅を砕いて煎ったのが始まりという説があります。
一般的に4色(ピンク・緑・黄・白)で作られ、それぞれが四季を表しています。この4色には「一年を通じて健康に過ごせますように」という願いが込められています。
興味深いのは、ひなあられの味が関東と関西で異なることです。関東では、米を膨らませたポン菓子に砂糖で甘く味付けしたものが主流です。一方、関西では、もち米を原料にした小さなおかきに塩やしょうゆで味付けした甘じょっぱいタイプが一般的です。
どちらも美味しく、地域の食文化の違いを感じられる興味深いお菓子です。
【ちらし寿司】
ちらし寿司は、華やかな見た目が祝いの席にぴったりの料理です。
実は、ちらし寿司そのものに特別な由来があるわけではありません。しかし、使われている具材一つひとつに縁起のよい意味が込められています。
エビは「腰が曲がるまで長生きできますように」という長寿の願い、レンコンは穴が開いていることから「将来の見通しがよくなりますように」という意味、豆は「健康でまめに働けますように」という勤勉の象徴です。
さらに、色鮮やかなちらし寿司は食卓を華やかに彩り、子どもたちの食欲もそそります。具材をアレンジして、オリジナルのちらし寿司を作るのも楽しいでしょう。
【はまぐりのお吸い物】
はまぐりのお吸い物は、ひな祭りに欠かせない伝統的な料理です。
はまぐりは二枚貝で、対になった貝殻同士でなければぴったりと合いません。この特性から「生涯、ただ一人の人と添い遂げられますように」という、夫婦円満と良縁への願いが込められています。
はまぐりの旨味が溶け込んだ上品な味わいは、お祝いの食卓にふさわしい一品です。だしをしっかり取ることで、はまぐりの美味しさが一層引き立ちます。
近年、はまぐりは高価になっていますが、初節句などの特別な日には、ぜひ用意したい料理です。
【白酒・甘酒】
白酒は、古くからひな祭りで飲まれてきたお酒です。
もともとは「桃花酒」という、桃の花びらを浮かべたお酒を飲む習慣がありました。桃には邪気を払う力があるとされ、厄除けや長寿を願って飲まれていたのです。江戸時代になると、より飲みやすい白酒が広まりました。
白酒は、みりんや焼酎に蒸した米と米麹を混ぜて熟成させた、アルコール度数の高いお酒です。そのため、子どもが飲むことはできません。
子ども向けには、ノンアルコールの甘酒を用意しましょう。甘酒は栄養価が高く、消化にもよいため、子どもにも安心して飲ませられます。甘くて優しい味わいは、子どもたちにも喜ばれるはずです。
まとめ
ひな祭りは、お子さまの健やかな成長を願う親の無償の愛を再確認する、大切な行事です。
当日は雛人形を飾り、伝統的な行事食を家族で囲み、華やかな衣装で記念撮影をしましょう。こうした一つひとつの行動に、お子さまへの深い愛情が込められています。
すずなりでは、マンションなど現代の住空間にも調和する、住まいに無理なく飾れるサイズの雛人形をご用意しています。淡い色合いでインテリアになじみやすく、優しいお顔の雛人形は、毎年飾るたびにご家族を笑顔にしてくれるでしょう。
飾り台や御道具を自由に組み合わせられるため、お部屋のスペースに合わせた理想の飾り方が実現できます。
お子さまの幸せを願うあなたの想いを、一生ものの雛人形として形に残しませんか。
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